2025年11月24日 ココパーム
◆演目
第一部/ミニコンサート
1.At The Corner
2.歌謡曲劇場「津軽海峡冬景色」
3.因果応報ソング
4.一度きりの人生
5.歌謡曲劇場「蘇州夜曲」
第二部/朗読歌劇「現代珈琲交声物語」
作:原田佳夏
flyer designed by うちきばがんた
◆出演
朗読・歌:日高 恵
作編曲・ピアノ:杜 哲也
バイオリン:菅野千怜
ベース:三枝俊治

◆当日パンフレット
外面・内面
再演を終えて
朗読歌劇「現代珈琲交声物語」
朗読歌劇そらのおとは、2016年秋、この作品で旗揚げしました。
この度、9年ぶりに再演の機会を得、お陰様で無事終演いたしました。
過去、「黒鳥の歌」(2017年)という作品の再演を試みたことがあります。
初演から3年後の2020年、アプローチを変えて4回上演する企画を進めていた矢先、あの忌まわしいコロナ禍により、この企画は頓挫しました。
オリジナル作品の上演は、この世に新しい生命を産み落とすこと…と思っています。
そして、それを再演することは、その作品を育てることでありましょう。
生まれは良いのに育ちが悪くて一流になれないケースや、その逆も大いにあり得ることを承知しています。
多くの表現活動の中で、特に舞台は、映像や書物と異なり、再演を重ねることで作品が育つ面が強いのです。
再演にあたり、脚本も音楽もかなり手を加えました。
音楽では、初演と異なる所だけ書けば良いだろう、と高を括っていたら…とんでもない!
未だに手で譜面を書いている私は、結局、全曲を書き直さないと気が済みませんでした。
同様に脚本も最大限の見直しを進める中、私にとっては、以下の台詞がとても印象的でした。
「この世には、“本当”なんてどこにもない」
9年前と比べ、どんどん動く社会情勢に押される意味合いもあったのだと思います。
自分の信じる“本当”に近づくため、この世で生きる数十年くらい、自分の信じる“本当”に賭けてみる馬鹿者がいても悪くはないかな…という思いです。
いよいよ来年(2026年)は結成10周年。
そらのおとの挑戦は続きます。
朗読歌劇そらのおと
主宰:杜哲也